令和4年節分の試み
少し前になってしまいましたが、今年の節分に当社が行った取り組みをまとめようと思います。今年も豆まきは中止とさせていただきました。そのかわりにできることを考え、新たな試みを行いました。
まずは、福豆です。
1月15日〜2月3日まで福豆を頒布いたしました。
今年は炒り豆以外にも「五色豆」(ごしきまめ)を入れ、袋も少しイラストを加えました。
五色豆とは、京都の伝統的な和菓子で、炒った豆に白・青・赤・黄・黒(褐色)の佐藤の衣をかけた豆菓子です。ご自宅で豆まきをしていただく際に、袋を開けたら色とりどりの豆が入っていたらなんとなく嬉しいかもしれないと思い、今年より試してみました。
そしてこちらは、参拝者の皆様に自分の心の中にいる退治したい鬼と、今年の目標や取り入れたい福を書いて掲示板に貼っていただきました。
豆の付箋(茶色)に書き入れたら、退治したい鬼は鬼の口の中に、取り入れたい福はおたふくの中に貼っていただき、後に当社宮司より記入いただいたものに対するコメントを書いた付箋(ピンク色)を貼らせていただきました。また、同時にInstagramやTwitterでも募集し、「#退治したい鬼」「#招き入れたい福」をつけて投稿していただくようにしました。
こちらも1月15日〜2月3日までの企画で、授与所カウンターに特設で掲示板を作ったのですが、初日から多くの方に参加いただき、数日であっという間に鬼とおたふくの口の中はいっぱいになりました。
また、この企画に関して、朝日新聞夕刊(全国版)、毎日新聞朝刊(都民版)、ニュースワイドSAKIDORI(文化放送)、Nスタ(TBS)など多くの媒体に取材いただきました。
メディアでの取材も相まって、お寄せいただいたコメントは200を超え、とても驚き、嬉しい限りです。
皆様からお寄せいただいたコメントは別のアルバムにまとめました。
2年連続で豆まきができない状況をどうにかしたい、少しでも参拝者の方と繋がれる機会を持ちたい。皆様からのコメントを掲示することで、「これわかるな」と共感してもらうことでお互いの心が集える企画になれればいいなと思ってこの企画を考えました。
私自身、お返事を書くたびに共感することや心温まる言葉がたくさんあり、元気をもらいました。
そして迎えた2月3日の節分祭。
神事の中では、鬼門と裏鬼門と恵方に向かって矢を射る「鳴弦の儀」(めいげんのぎ)を行いました。
今年行ったことは初めての試みばかりだったため、最初は1人でもいいから誰かの心に届けばいいなというほどしか期待していませんでしたが、多くの方に心を寄せていただきとても嬉しく思います。
今回、各方面でご尽力いただいた皆さま、取材をしていただいた皆さま、ご参加いただいた皆さまに心より御礼申し上げます。
来年は豆まきができますように。