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稲荷神社のお祭り「初午祭」を終え、令和3年の春を迎える

令和3年2月27日(土)午後3時より境内にある稲荷神社にて「初午祭」(はつうまさい)を行いました。

初午祭とは2月最初の午の日に行われる稲荷神のお祭りです。
当社では毎年二の午もしくは三の午の日に初午祭を行っており、今年は三の午の2月27日に行いました。

稲荷には「イネナリ」の意味があることから、元々は農業の神様であることから春のはじめの農業が始まる時期に五穀豊穣を祈る意味もあるのです。
農業神としての稲荷は普及の過程で様々な富や幸福をもたらす神としても信仰を集め、稲荷信仰は都市部では商売繁盛など私たちの生活に密着した信仰として広がっています。

初午祭では主に「正一位稲荷大明神」と書かれた幟旗が立てられ、油揚げや赤飯を供えるのが一般的とされています。稲荷神社は主なものだけでも全国で3万社はあるといわれており、その信仰の中心は京都の伏見稲荷大社と言われております。そのほかにも、街角の祠や個人のお宅にも祀られており、日本人にとってもっとも身近な神様の一つと言えるでしょう。

ちなみに、当社のこの稲荷社は、昭和36年に当時当社の氏子だった河野カタ女史の寄進によって建てられました。河野女史の夢枕に老神がたち「昔穏田神社に稲荷様の祠があったがいつのまにか姿を消してしまったので参拝者をお守りすることができずにお怒りになっておられる」としめされたそうです。平成10年の神社再建の際にこちらの場所に移築し、現在もこうして毎年初午祭を行っております。

ここ数年の初午祭当日はどんより曇り空、昨年は雨も降ってきてしまい、今年も雨かもなんて思っていたのですがよく晴れてくれました。
(行事の前にはよく雨が降るので宮司は雨女の可能性ありです。笑)
穏田出世稲荷講の講元である当社総代を筆頭に今年も多くの方にご参列いただきました。

稲荷社の周りには初午祭に合わせて今年も氏子地域の皆様を中心に「正一位稲荷大明神」の赤い幟旗をご奉納いただきました。新しい幟を境内に立てかけると真っ赤な幟が風にはためいて気分も一新です。

2月は節分祭に始まり、紀元祭、祈年祭、と行事が続いてあっという間に過ぎ、もう3月です。ご参拝の方の多くは厚手のコートを脱いで春らしい装いの方が多くなってきたように思います。
社殿の脇にある梅の花はもう散りかけ、次は桜の木の蕾が日に日に大きくなっています。
当社のある渋谷・原宿の街中は、緊急事態宣言下とはいえ比較的多くの人々が行き交っています。
どうぞお参りにいらっしゃる際にはご無理なさらずに。
今日も良い一日をお過ごしください。